2016年9月15日
日立財団では、日立製作所元副社長である故高尾直三郎氏のご遺族から寄贈いただいた基金を活用して科学技術の振興を目的とした公開講座を開催しています。
今回は、東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 准教授の安東正樹氏を講師にむかえ、「重力波天文学」をテーマに開催します。
テーマ | 重力波で宇宙を探る −アインシュタインの相対論と新しい天文学− |
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講師 | 安東正樹 氏 (東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 准教授) |
日時 | 10月30日(日) 13:30〜15:00(開場12:50) |
会場 |
WATERRAS COMMON(ワテラスコモン)ホール 千代田区神田淡路町2丁目101番地 ワテラスコモン3F |
定員 | 100名(受付順) |
参加費 | 無料 |
本講演会は、定員に達したため受付を終了いたしました。
多数のお申し込みをいただき、ありがとうございました。
安東正樹 氏
(東京大学大学院理学系研究科
物理学専攻 准教授)
2016年2月に米国の重力波望遠鏡LIGOが、重力波の初観測を発表しました。ブラックホール連星が合体する瞬間をとらえたのです。
重力波の存在は、物理学者アルベルト・アインシュタインが今から約100年前に、一般相対性理論から理論的に予言しました。一般相対性理論では、重力は時空の歪みとして理解されます。この歪みの変動が波として空間を伝搬していくものが重力波なのです。
その初観測によって、宇宙を観測する新たな手段となる「重力波天文学」が幕を開けたのです。本講演では、重力波とそれを用いた新たな天文学の可能性、また国内で進められている重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)を紹介します。
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